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この100年の発展、最大の原動力は“お客様の信頼”

 

──国内における腕時計の第1号製品であり、国産初の腕時計として誕生した「ローレル」の製造開始から、今年でちょうど1世紀を迎えました。今振り返ってみると、この100年間に渡る発展の大きなきっかけになった重要な出来事や製品は何でしょうか?

会社の創立から数えると、今年で132年という年月が経ったことになります。この100年の基礎になった大きな出来事は、私は3つあると考えています。

ひとつは、私が知らない昔のことですが、1923年に起きた関東大震災のときの、創業者・服部金太郎翁の決断です。震災で店舗から工場がすべて灰に。さらに修理のためにお預かりしていた時計の大半が灰になった。この時、翁はお預かりしていた時計の代わりに、新品の時計に無償で交換してお客様にお返しした。この時に得たお客様の厚い信頼が、今日のセイコーの何よりの基礎になっていると考えています。